相撲マイクロメカニズム部門

無線部門と有線部門の2つがあります.
判定に関する規定を中心に、追加変更部分を赤い字で 示しました.
 ご注意ください.


概要
 有線部門と無線部門に分けてトーナメント競技を実施し優勝マシンを決定します. 無線化した場合,サイズ・重量の制限が緩和されます. 自走式の参加もお待ちしております.


競技説明
 直径200mm,厚さ10mmのプラスチック板の上に図3のように模様を つけたケント紙を貼ったものを土俵とします.相手を土俵外
に押し出す(落とす)か,ひっくり返す(横転させる)と勝ちとなる 競技です.持ち上げるだけでは勝ちとなりません.競技時間は1分で, 勝負がつかない場合は,審判団が判定を下します. より積極的に攻めていた方が勝ちとなりますので, 動かないマシンは判定負けとなります.


条件
(a) 有線と無線でサイズ・重量の制限が異なります.有線の場合は, スタート時の手腕(ハンド・アーム)を含めた大きさは, 最大の状態で15×15×20mmの直方体内に収めていただき, スタート後は,この寸法以上も可とします.本体の重量は20gf以下とします. また,無線の場合は,20×20×30mm以内に収めていただき,重量は45gf以下とします. 走行形式は,走る,はう,はねる等,自由とします.
(b) 審判が操作者を呼び出し,両操作者がそろった時点で競技時間を計時します. 計時開始とともに審判は「位置について」の合図をしますので,スタートエリア 内にマシンを配置してください.配置位置はマシンの水平投影面図心がスタート エリア内に入っていれば、どの様な姿勢・方向でもかまいません. ただし,スタート時点ではサイズ制限の大きさを保持していなければなりません. 両マシンが配置されたのを見届け2秒たった後,審判は「用意」「スタート」を合図します. 「位置について」の合図後は,軽微な調整を行っても構いませんが,計時は続行します.
(c) 変形機構を導入したマシンがスタート開始前にサイズ制限を超えた場合, スタートが認められません.計時開始後1分以内にスタートできない場合, もしくは3回以上に亘って「フライング」を犯し,再スタートを宣言された場合 (つまり3回まではスタートできる),そのマシンは失格となります.
(d) フライングを避けるため,審判はスタートエリアにマシンが配置された後, 両操作者にスタートの確認を取り,確認後2秒たってから「用意」「スタート」 の合図をします.ここで言う「フライング」は
・変形機構を導入したマシンが「スタート」の合図前にサイズ制限を超えた場合
・「スタート」の合図前に動作した場合
が該当します.審判がフライングと判断した場合,ただちに再スタートを命じます.
(e) 土俵に故意に傷をつけてはいけません.
(f) 刃物状のパーツ,強酸性の液体など,相手を完全に破壊することを 目的とした攻撃をしてはいけません.
(g) パーツの一部が分離することは可です.このとき, サイズの大きい方を本体と見なし,本体でないパーツの一部が横転もしくは 土俵から落ちても負けとはなりません.
(h) 有線の場合,外部からのリード線または柔軟なチューブなどで エネルギおよび制御信号を供給してかまいません.ただし,ケーブルを勝負 の道具に使わないようにして下さい.ケーブルを上に延ばし,土俵に這わせ ることは避けて下さい. ケーブルがからみ, 競技の続行が困難と判断した場合は,試合を中断し再スタートを命じます.
(i) 市販の無線送受信装置を使用する場合には相手のマイクロメカニズムとの 混信の可能性があります.十分な対策をとり、混信しないよう工夫してください. 無線送受信装置の混信を理由に,競技を中断することを認めません. 試合時以外はコントローラの電源を切るなど,操作者同士十分配慮してください. もちろん,相手の無線信号を故意に妨害してはいけません. 妨害の事実が発覚した時点で失格となります.
(j) 審判が, 勝敗の判定が難しいと判断した場合は, 審判と審査員で協議し、原則「取り直し」とします. 接写が要求されるビデオカメラによる判定は, 操作の妨害やセンサの誤動作の遠因 になるため実施しません. また, 主催者側が決めた撮影禁止エリアからの撮影はおやめください.
(k) 審判の判定に不服がある場合は、次の対戦が開始される前に異議申し立てをして下さい.
(l) 磁力などの吸着(吸引)を利用した機構を採用する場合、制御可能な機構のみを認めます  (一度張り付いたら離れない機構やボンドなどによる吸着の禁止).
(m) マシンがひっくり返された状態でも,相手を積極的に攻めるための移動が可能な 場合には負けとならず,競技は続行されます. ひっくり返された(横転させられた)マシンが5秒以上同じ位置から動かない場合, あるいはわずかに移動する事が出来ても積極的な攻めが不可能と審判団に判断 された場合,そのマシンは負けとなります.

順位以外にもアイディア賞,技術賞,芸術賞なども設ける予定 ですので奮ってご参加ください.


図5 相撲マイクロメカニズム用競技グラウンド
(図は有線対無線の戦いとなっていますが,実際は有線同士, 無線同士で戦います.)



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